ベヒシュタインピアノ/ホフマンピアノ
ベヒシュタイン・ピアノ-C.BECHSTEIN-

1853年、カール・ベヒシュタインによって創業されたベヒシュタインは、奇しくもスタインウェイがニューヨークで創業したものと同じ1853年にドイツ・ベルリンでその歴史の幕を上げ、かのリスト、ドビュッシー、シュナーベル、ケンプをはじめ、数多くの著名な音楽家から絶賛された明記として知られています。創業期にあった日本楽器(現ヤマハ)が河合小市氏(後のカワイ楽器を創設)らを技術研修のためベヒシュタイン社に派遣し、輸入総代理店契約を結んだことが日本のピアノの夜明けとなった事を考えれば、ベヒシュタインの素晴らしさにご理解いただけると思います

Youtube『厳選クラシックちゃんねる』でも紹介されています。
[話題沸騰】ショパンコンクールの公式ピアノに復活!世界三大ピアノ「ベヒシュタイン」の秘密に迫る!
Youtube『厳選クラシックちゃんねる』
リストからジャズ音楽家まで、巨匠たちが愛好

カール・ベヒシュタインの音づくりの思想
ベヒシュタインがピアノ製作を始めた19世紀初頭、ピアノ産業のマーケットリーダーは、プレイエル社、エラール社のあるフランスでした。カール・ベヒシュタインはピアノ製造技術を習得するべくフランスの渡って研鑽を積んでおり、帰国後の彼がピアノ作りの基本コンセプトとしたものの中にのフランス流のピアノ製法が生きていました。また、ベヒシュタインピアノの個性である透明な響きを確立したのは、友人ハンス・フォン・ビューローやリストなど錚々たる作曲家たちの要求でもあります。 現在のベヒシュタインが課題にしているのは、カール・ベヒシュタインが作った響きの伝統を継承し、現代の音楽需要に応える事です。素材の選択、木材の自然乾燥や鉄骨のシーズニングは、目的とする音作りのための必要条件で、機能上また生産上、品質の平均化を必要とする大量生産のピアノ製造とは基本的に姿勢が異なります。べヒシュタイン社のピアノ製作過程で最も優先されるのは、楽器の個性を作り出す事です。 アップライトピアノでも、ベヒシュタインの独特な響きが奏でられるよう、グランドピアノの場合と同様、各部に渡って工夫された妥協のない製作がなされています。
ホフマン・ピアノ-W.HOFFMANN-

ホフマンは1904年ベルリンでヴィルヘルミ・ソフィア・フリードリッヒ・ホフマンの手によって誕生しました。ちょうどピアノが人々の生活に定着し始めたこの頃、100以上のピアノメーカーが次々に設立されました。ピアノ製造の全盛期の到来です。それから100年以上、ホフマンはヨーロッパで成功を収め続けることになります。 ホフマンの誕生後、東西分裂したベルリンから熟練のピアノ職人はほとんど姿を消しました。そこで、1950年に製造拠点をフランク地方中部へ移しました。ラングラウ(地名)に構えた42,000平米もの広大な工場に160人のピアノ職人を集め、最高の材料と高度な製造ノウハウを駆使してこの高尚なホフマンの製造に取り組みました。 ピアノ製造の全盛期から今日まで、数多くのメーカーが破たんしたり、アジアの企業に買収されました。しかしホフマンは歴史的な市場の混乱期においても、いつも幸運の星の元にありました。そして1991年、トップピアノメーカーから工場を継承しました。1992年、ベヒシュタインの製造拠点はベルリンからザイフェナースドルフに移りました。 以後、グローバルな競争のなかで強さを増し、着々と進化を遂げ、2008年ベヒシュタインはチェコのフラデツ・クラーロヴェーに子会社のベヒシュタイン・ヨーロッパを設立しました。 フラデツ・クラーロヴェーに拠点を移したホフマンで、ドイツの牽引力とチェコの専門技術力が一つになり、世界トップ技術のチームが誕生しました。今日まで独自の歴史をたどり、多額の投資も注がれながら、目を見張るほどすばらしい技術を発揮してきました。
プロフェッショナル・シリーズ-PROFESSIONAL-
ホフマン・プロフェッショナルには、その並外れた能力、美しい響きを持ちつつ、長く使用できる楽器です。中間の価格帯の中で秀でた品質を誇ります。選び抜かれた素材、手作業による丁寧な加工、そして最高のタッチ感が味わえます。トラディション・シリーズ-TRADITION-
中級クラスの中で非常に優秀なピアノです。価格と品質のバランスがとても良く、車で例えるとVW(フォルクスワーゲン)のようです。ホフマン・トラディションは、ドイツの伝統的なピアノ造りを特徴とし、約160の部位によって造られています。多彩な音色と、大きなダイナミックレンジを持ち、表現力の可能性を追求したピアノです。